2015年1月7日水曜日

水曜企画-ハルモニと共に【288】

2015年が始まりました。
今年は終戦から70年、阪神淡路大震災から20年。更に、日韓条約締結から50年。
心を引き締めなおし、もっと確かな、強い歩みを進めて行かねばならない年です。
腹くくって、いきましょう。

◎”慰安婦問題の“戦犯”朝日・植村記者が反論! 右派のデマ攻撃が明らかに”
(12月25日 LITERA http://lite-ra.com/2014/12/post-736.htmlより抜粋)
『朝日新聞の誤報問題で第三者委員会による検証結果が発表され、右派メディアやネットでは、またぞろ激しい朝日批判が高まっている。
…一連の朝日問題で我々が本当に検証しなければならないのは、そもそも朝日の誤報はここまで叩かれ、社長が辞任しなければならないようなものだったのか、ということだ。
朝日バッシングの背後には、明らかに安倍政権と右派メディアによる歴史修正主義の策謀があり、朝日はそのプロパガンダのためにスケープゴートにされた。その問題が検証されないまま、この一件が幕引きになるのは、日本のジャーナリズムにとっては大きな禍根を遺すことになるだろう。
しかし、最近、その問題を真正面から検証した本が出版された。青木理による『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』(講談社)だ。
最近はワイドショーのコメンテーターも務めている青木だが、もともとは共同通信のソウル特派員で、リベラルなスタンスをもつ硬派ジャーナリスト。朝日問題でも一貫して、過剰なバッシングの動きに疑義を呈し、『朝まで生テレビ!』などでも孤軍奮闘してきた。
同書はその青木が朝日問題をテーマに書いた雑誌コラムの再録と書き下ろしルポで構成されており、朝日バッシングの風潮に抵抗する、はじめてのまとまった書籍といえるだろう。
ただし、そのアプローチの方法は最初に結論ありきではなく、かなり実証的なものだ。青木は書き下ろしルポの中でバッシングにさらされた当事者である朝日の記者たちを直撃し、それがいかにフレームアップだったかを丹念な取材で解き明かしているのだ。
その証言者のひとりが、朝日OBの植村隆だ。朝日記者として1990年代の初頭、韓国で名乗り出た元慰安婦の証言を最初に伝えた植村は、「慰安婦問題に火をつけた張本人」として最大の“戦犯”だと罵られている。
しかも妻が韓国人である上、妻の母が日本の戦争責任を追及する韓国の市民団体の幹部だったことから、ネットには「国賊」「反日工作員」「土下座しろ」「腹を切れ」といった罵詈雑言が溢れかえり、一般週刊誌にまで「捏造記者」「慰安婦火付け役」と名指しで攻撃された。
攻撃はメディア上だけではなかった。2014年3月に朝日を早期退職した植村は、関西の女子大に教員として再就職することが内定していたのだが、同大には嫌がらせや抗議の電話、メールなどが殺到。大学側が内定を取り消してしまう。
また植村氏は現在、札幌市の北星学園大学で非常勤講師を務めており、ここにも嫌がらせの電話やメールのほか、学生に危害を加えることを示唆する脅迫状まで送りつけられ、北海道警が捜査に乗り出す事態となった。
そればかりか、ネット上での誹謗中傷は植村の家族にまで拡大し、娘の実名や写真までさらされ、「反日サラブレッド」「自殺するまで追い込む」などと書き込まれている。
だが、植村記者はほんとうに「慰安婦問題に火をつけた張本人」だったのか。91年8月11日、たしかに、植村は韓国の元慰安婦としてはじめて名乗りをあげた金学順の証言を他メディアに先がけて報道したのは事実だ。
しかし、青木の取材によって、それはまったくたいした記事でなく、当時、ほとんど話題になっていなかったことがわかってくる。
…ところが、批判は朝日と植村だけに集中した。植村は同書の中でこう話している。
「僕は金さんのことを一度も『強制連行』とは書いていない。本文の中では『だまされて慰安婦に』って書いてある。それなのに、僕だけが攻撃され、他のメディアは攻撃されない。もちろん攻撃している人たちはほかを攻撃してもしようがなくて、朝日の植村を攻撃しなきゃしようがないんだろうけど」
ようするに、植村はたまたま一番最初に慰安婦の証言を書いた、それだけなのである。記事はほとんど話題にならず、書いたのも20年前に2回きり。言葉の誤用や事実関係の掲載基準も他社とたいして変わらないレベルだった。そんな新聞記者がなぜこんな目にあわなければならないのか。
しかし、この構造こそがこの朝日バッシングの本質なのだ。とにかく自分たちの誇りとやらを傷つける慰安婦の存在を否定したいがために、ほんのわずかな誤謬を探し出して、それを針小棒大に騒ぎ立て、「陰謀」「捏造」というデマを拡散し、スケープゴートを作り出して、「売国奴」という言葉で犯罪者のように血祭りに上げる。そのやり口は、それこそ関東大震災のときにデマをばらまいて朝鮮人を虐殺したやり口と同じだろう。
しかし、当の植村はこんな目にあいながらも、慰安婦問題について冷静にこう語っている。
「結局、慰安婦問題を否定したがる人たちって、元慰安婦の人たちとほとんど向き合ったことがないと思うんです。おばあさんたちの声に直接向き合っていない。それで証言の食い違いみたいなところに固執して否定したがるのって、すごく残念な気がする。こんなことをいくらつづけても、世界から孤立しちゃうんじゃないかって気がしますね…」
同書には、他にも、朝日で論説主幹や主筆まで務めながら「竹島を韓国にくれてやれといった国賊」と罵られている若宮啓文や、猛バッシングの渦中で東京本社報道局長を務めていた市川速水らへのスクープインタビューも掲載されている。
世論におもねった第三者委員会の検証などではわからない、朝日問題の本質を知るためにも、ぜひ一読してみてほしい。』 (エンジョウトオル)

【本】”抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心”青木理著(講談社)
定価1,400円(税別)
『 慰安婦報道の「戦犯」と呼ばれた植村隆、市川速水、若宮啓文、本多勝一ら朝日関係者に徹底取材。報道の現場から問題の全真相をルポルタージュし、バッシングの背後にうごめく歴史修正主義をえぐり出す。
闘うジャーナリストが、右派の跳梁に抗する画期的な一冊!
「反動の時代。ひとことでいえば、そういうことだろうね」──本多勝一(元・編集委員)
「僕はやっぱり虐げられた側というか、人権を侵害されている人たちの側から発信したいというのがあった」──植村隆(「従軍慰安婦」報道の火付け役と言われた元・記者)
「朝日が膝を屈したと僕は考えていない。魂を売ってしまったとかいうことでは決してない」──若宮啓文(元・主筆)
「最初は自分が左翼かと思って戦後補償問題をやりはじめたんだけど、やってみたら右翼だと思いました。日本がアジアのリーダーとして、立派な国であってほしいと思った」──市川速水(前・東京本社報道局長)
「だから朝日が変わるということは、戦前の歴史を考えると、とても大きな意味を持つ可能性がある」外岡秀俊(元・東京本社編集局長)』(講談社ホームページhttp://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062193436より)

2014年6月11日水曜日

水曜企画-ハルモニと共に【258】

◎【学習】映画「地の群れ」
『”海と毒薬”(1986)などの作品で知られる熊井啓監督が、井上光晴の同名小説を映画化。未開放部落・在日朝鮮人・被爆者・基地を通し「戦後の暗黒」を告発。感傷を拒否した鋭い映像で人間を描く。
昭和40年代前半の佐世保。
そこには長崎で被爆し体と心に傷を負った者たちがいつしか住みついた集落がある。住人らを奇異の目でながめ蔑視する地元民。
しかし、その土地にはもうひとつ部落差別の暗い歴史が存在していた。
少女への強姦容疑をかけられながら被爆死した母の影を追い続ける青年。
原爆症に苦しむ娘をもちながら自らの体験をひた隠しにする母親。
それを目の当たりにする開業医の宇南にもまた、暗く拭いきれない過去の傷があった』
自分より”下”のものを見出すことで少しでも自身を優位に置こうとする人間の業をまざまざと表現している本作品。
戦争、被爆という極限的に人間の肉体も精神も破壊する物事に直面するとき、その業は一層はっきりとその姿を現します。
人間誰しもが持っているその深い闇を自覚しなければいけない。
井上光晴氏は他の作品でも被爆の被害について書いています。
「血がとまらない」と。氏の作品によく出てくる表現です。
放射線障害の恐ろしさを表したもので、氏は原爆による”被爆”だけでなく原子力発電所での”被曝”についても描いています。

◎【訃報】ぺ・チュニ ハルモニ(ナヌムの家より)
日本軍慰安婦被害者ぺ・チュニハルモニが8日亡くなられました。91歳。
京畿道廣州のナヌムの家は、ペ ハルモニが8日明け方5時頃、ナヌムの家で永眠されたと発表。
ぺ・チュニハルモ二の死去により、韓国政府に登録されている慰安婦被害者237名の中で生存者は54名に減少した。
故 ペ・チュニ ハルモニの略歴
1923年 慶尚北道星州生まれ
1942年 19歳の時、就職詐欺で強制動員
1945年 中国満州で4年間被害者生活
1980年 日本から韓国に帰国
1933年 韓国政府に被害者登録
1996年 ナヌムの家に入所
2014年 6月8日午前5時、「ナヌムの家」で老患により死去(92歳)

2014年6月4日水曜日

水曜企画-ハルモニと共に【257】

◎天安門事件から25年
1989年6月4日、中国の民主化を求める市民たちによるデモ隊に向かって中国人民解放軍が武力弾圧をした事件-天安門事件より25年がたちました。
25周年のこの日を迎えるにあたり、中国政府は言論の統制をおこなったり、60名を超える人物の身柄を拘束したりしたと。
依然として民主化は進んでおらず、少数民族の当局に対する反発の強まりとそれに伴う弾圧はエスカレートするばかりです。
民主とは。どこの国にも当てはまることとして、中国ロックの父・崔健の言葉を見てみます。
『国家というのは割合に偏狭で、自分を脅かすものがあると、すぐ民主ではないかと思ってしまうところがある。彼らは、民主とは要するに、もうひとつの党、もうひとつの軍隊のことじゃないかと恐れる。
でも、芸術家や人間一人ひとりにとっての民主とは、自由のことにほかならないんだ。』
『ほんとうの芸術とは、力量をそなえていて、ある種の腐敗とたたかい、ある種の現実と対抗していくものだと思う。
俺は、人びとを元気づけ、ますます人びとの力量を強めていくような作品を書きたい。
すると、ちょっとついて行けない、という聴き手も増えるかもしれない。行き過ぎだ、とか言ってね。でも、俺は思う。現在のことを書くのなら、行き過ぎということはない。なぜなら芸術家が反抗している相手は、もっと力量があるからだ。』
『俺は、みんなに自分を愛してもらいたい。国家を愛してもらいたい。歴史を愛してもらいたい。自分の履歴を愛してもらいたい。自分の未来を愛してもらいたい。』(岩波ブックレット359「崔健 激動中国のスーパースター」橋爪大三郎著)



2014年5月28日水曜日

水曜企画-ハルモニと共に【256】

爆弾集団的自衛権。行使できるようにしたくてしかたがない安倍首相。
行使できるようになればどうなるか。国民は良く考えなければ。
自衛隊は確実に戦争に巻き込まれ、戦争により人員を失えば、今度は一般国民が招集される。

”日本、朝鮮戦争の時、事実上参戦…集団的自衛権を行使した”(5月22日 ハンギョレ新聞日本語版http://japan.hani.co.kr/arti/international/17432.html
<要約(原文は上記アドレスにアクセスしてご覧ください)>
朝鮮戦争時、アメリカの要求により自衛隊の前身である警察予備隊が作られた。
その直後、アメリカ軍の指示に則り、日本の海上保安庁は特別掃海部隊を編成。
機雷除去に従事し、死傷者を出した。
『戦争中の国家の機雷を除去することは、該当国家の防御力を弱化させるので、国際法上明白な参戦行為と見なされる。』
例えば、今後もし、朝鮮半島に有事の事態が発生すれば、日本は間違いなく戦争に巻き込まれる。

2014年5月21日水曜日

水曜企画-ハルモニと共に【255】

ひらめき今日、大飯原発運転差し止め判決がでました。
「原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。
自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは原発事故以外に想定しにくい。
具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが認められるのは当然だ。」
画期的な判決。この世の中、まだ望みはあると思わせてくれる判決でした。
☆判決要旨 福井新聞 http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/syosai/50559.html

メモ【学習】水俣を学ぶ
CDDVD「水俣病-その20年-」「水俣病-その30年-」
監督:土本典昭/1976/43分
膨大な記録フィルムの中から構成した、水俣病20年の解明の歴史と現在の水俣病をわかりやすく解説する決定版。
販売:シグロ(http://cine.co.jp/detail/0017.html
CDDVD:個人(「水俣病ビデオQ&A」「水俣の子は生きている」「鬼塚巌作品」他:6作品同時収録)
監督:佐藤真/土本典昭/鬼塚巌
1996、1965、1968~73/本編合計137分
「水俣病ビデオQ&A」歴史と現在を解説。構成:佐藤真。「水俣の子は生きている」土本典昭が初めて水俣に向き合った秀作。「水俣病1」他。チッソ労働者、鬼塚巌の貴重な記録
販売:シグロ(http://cine.co.jp/detail/0061.html

2014年5月14日水曜日

水曜企画-ハルモニと共に【254】

走る人【報告】「橋下市長の暴言から一年、安倍.橋下の歴史認識を問い続ける集会」に行ってきました
VAWW RAC(「戦争と女性への暴力」リサーチ.アクションセンター)の西野瑠美子さんの講演でした。
被害者に寄り添い、旧日本兵の方に聞き取りや現地に行っての調査、戦時中の資料の解明…たくさんの経験、事実との擦り合わせで得てこられてる話だけに説得力がありました。
「お金が欲しいわけではない、本当の事を言ってるのに何で信じてもらえない?」と思い出したくない経験を語ってくださる被害者に言わしめる私達。
末端の警察が「慰安婦」を集めてる業者を逮捕してしまった。その業者は警察に依頼されてると言う。そんな馬鹿なことはないと問い合わせをし、「いやいや、その通りなので、これからは、皆に徹底するように。」という文書がある。
裁判記録でも時期が遅かったと棄却になっても事実は認められてる(公文書)。
反対側の考えの人が「河野談話」を否定しようと雑誌「正論」に載せてる16人の一部の証言だけでも、当時でも禁止されてた未成年者にどんな扱いをしたのかがわかる。
私達は知ってちゃんと反論していかなければならないと改めて思いました。
映画「終わらない戦争」の宣伝映像も観て、被害者の方の生の言葉の力、また見なければと思いました。
ちなみに、反対側の考えの方も来られてたようで、演者への質問用紙に、「商売だった。お金をもらってた。優遇されてた。日本だけでなかった。」と書かれてたようです。

2014年5月7日水曜日

水曜企画-ハルモニと共に【253】

95月3日は憲法記念日。
憲法集会があちらこちらで行われました。安倍首相の「集団的自衛権」憲法解釈変更問題もあり、テレビでも憲法が話題に上っていました。
”「集団的自衛権」は砂川事件判決により認められている”との解釈も出てきて。
テレビ朝日モーニングバード中コーナー「そもそも総研」ではこれに対し疑問を投げかけています。
いろんな主義や思想の違いはあっても、戦争をやる方向に向かうことは絶対的な”悪”でしょう。
マスメディアの情報も見て、ネットも覗いてみて、集会にも行ってみて、戦争ができる方に傾いてることに危機感を持たなければ。

テレビ「そもそも総研」”最高裁判決は集団的自衛権の行使を認めているのだろうか?”(4月17日放送)
http://www.dailymotion.com/video/x1ozxn6_%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89-20140417-%E9%9B%86%E5%9B%A3%E7%9A%84%E8%87%AA%E8%A1%9B%E6%A8%A9-%E7%A0%82%E5%B7%9D%E5%88%A4%E6%B1%BA-%E9%AB%98%E6%9D%91%E8%A7%A3%E9%87%88-hd-2_news

テレビTBSテレビ[報道特集]”幻の“大島憲法””(5月3日放送)
『終戦翌年にGHQ・連合国総司令部は、沖縄などと共に伊豆諸島を日本から行政上分離することを決定。
柳瀬村長らは日本から独立した島として、独自の憲法を作り上げることになった。
手書きの草案は「大島大誓言」と名付けられていた。
23の条文からなり、大島の統治権は島民に在りで始まる。
主権在民、平和主義と日本国憲法にも通じる精神。』
http://www.miomio.tv/watch/cc67895/

スノボ明日の自由を守る若手弁護士の会
『自由民主党の「日本国憲法改正草案」の内容とその怖さを、広く知らせることを目的とする、 若手弁護士(弁護士登録期が51期以降=登録から15年以内)の有志の会です。 』
http://www.asuno-jiyuu.com/