2014年1月29日水曜日

水曜企画-ハル​モニと共に【239】

どうしてこうも破廉恥な人たちばかりなのか。
NHK新会長は大阪市長とまったく同じことを言った。
多くの人たちが彼らと同じことを思っているだろう。
その最たるものが安倍首相だ。
過去の戦争を正当化し(靖国参拝)、政府に異議を唱えることを禁じ(秘密保護法案強行採決)、言論を”政府の口”する(NHK新会長就任)。
そして戦争ができるように憲法を変えようと着々と進んでいる安倍
そうやって戦争ができるようになった先にあるものは何?
日本人の誇り?
そんなものはない。ほんの一握りの誰かが莫大な利益を得る。そんなことだけ。
国民はもとより、その莫大な利益を得た人にですら、幸福は訪れないだろう。
私たちは戦争を知っている。もうだまされてはいけない。

◎”籾井勝人NHK新会長の発言に抗議する”アムネスティ声明(1月29日)
2014年1月25日、籾井勝人NHK新会長は就任会見において、「慰安婦」問題について
「どこの国にもあった」、
「慰安婦そのものは今のモラルでは悪い。じゃあ、従軍慰安婦はどうかと言うと、そのときの現実としてあった」。
「戦争してる国にはどこでもあった。ドイツになかったか、フランスになかったか。そんなことはないでしょう。ヨーロッパはどこでもあった」、
「あったはずですよ。ないという証拠もないでしょ」、
「それで従軍慰安婦の問題を云々されると、それはちょっとおかしい」などの発言を続けた。
この発言は、公共放送の会長職にある公人が、政治的な意図をもって、事実を歪曲し、戦時下における組織的な性暴力と性奴隷制を肯定し、国際法上の重大な人権侵害の責任を否定しようとするものである。
アムネスティ・インターナショナル日本は籾井会長の発言に強く抗議する。
1930年代初めから第二次世界大戦の終結まで、日本軍性奴隷制の下、多くの女性が日本軍によって自由や権利を奪われた中で、数カ月または数年にわたって強かん、拷問、虐待を受けた。
日本軍性奴隷制は、日本政府および軍が設置、管理等に組織的に関与しており、また台湾を含む中国全土、インドネシアやフィリピン、太平洋上の島々、シンガポール、マレーシア、ビルマ(ミャンマー)、東ティモールに至るまで、広範囲かつ大規模に展開していた点において他に類を見ない。
女性を奴隷化し性暴力を繰り返すこのような行為は、当時の国際法(国際条約および国際慣習法)で確立していた「奴隷制の禁止」に違反し、また戦争犯罪および人道に対する罪としての強かんに該当する。
さらに、日本が1932年に批准した国際労働機関(ILO)の強制労働条約にも違反している。
日本軍性奴隷制は、当時の国際法においても重大な犯罪であり、今も解決されることなく、日本の対応が国際社会から問われている問題である。
こうした事情を踏まえて、自由権規約委員会、拷問禁止委員会、女性差別撤廃委員会など複数の国際人権機関は、「慰安婦」たちに対して正義を実現するよう、日本政府に繰り返し要請している。
アムネスティ日本は、性奴隷制という国際法上の重大な犯罪および被害者への正義の実現を否定する公人の発言が繰り返されていることを強く非難する。
このような発言が出てくる背景には、日本軍性奴隷制の加害責任に向き合わず、生存者一人ひとりへの謝罪と賠償をしないまま、事態を放置してきた日本政府の姿勢がある。
国連の条約諸機関は、日本の公人による発言を懸念し続けている。
例えば2013年5月に行われた拷問禁止委員会による日本政府報告審査では、その最終所見において、「政府当局や公人による事実を否定し、またそのような否定を繰り返すことによって被害者に再び精神的外傷を与えようとする試みに反駁すること」という勧告がだされた。
拷問禁止委員会はまた、性奴隷制の犯罪に対する法的責任を公に認め、被害者への完全かつ効果的な補償するよう勧告している。
繰り返される発言は、日本政府の国際的な評価を貶める結果となっており、なによりも、沈黙を破り勇気を持って語り始めた生存者の尊厳を深く傷つけている。
日本政府は、籾井会長も口にしたように、「日韓基本条約で国際的に解決している」としばしば主張する。
しかし、日韓基本条約は、国家間の請求権の処理を規定するのみで、もともとある被害者個人の請求権を消滅させるものではあり得ない
同条約では性奴隷制の問題は想定されていなかった。
未だに生存者たちに対する公の謝罪も補償もなされていない以上、日韓両国はこの問題ついて具体的な協議を直ちに開始すべきなのである。
アムネスティ日本は、日本政府に対し、このような公人の発言を許さず、国際社会からの勧告に従い、次のことを直ちに実行するよう要請する。
・ 公人による、性奴隷制の事実や責任を否定する発言に対して、公式に反駁する
・日本軍性奴隷制の生存者が納得する方法で、彼女たちが被った損害を公に認める。また法的・道義的責任を全面的に受け入れる。
・生存者に対し、旧日本軍が犯した犯罪について全面的に、はっきりと謝罪する。
・日本政府は、国際基準に適った、十分かつ中身のある補償を、生存者が同席する場で、直接、彼女たちに示す。
第2次世界大戦に関する歴史の教科書に日本軍性奴隷制度について正しく記載する。

2014年1月22日水曜日

水曜企画-ハル​モニと共に【238】

今一度、隣国と手を結び、互いに発展するために
戦争中、日本軍に「慰安婦」と言う名目で精神的・肉体的暴力を受けながら従事させられたアジアの女性達は、戦後も何十年と苦しい生活を続けてきました。
今から20数年前、既におばあさんとなったその女性達が「過去を反省しなければまた戦争が起こる。もう自分達のような辛い思いを、今生きる女性達に味あわせたくない」と勇気を出し、抗議の声をあげました。
毎週水曜日に韓国の日本大使館前で行なわれる、日本政府に“心からの謝罪と人権の回復”を求めるデモは1100回を越え、今も続いています。
しかし、日本政府は20年以上それを無視し続け、そして解決を促す国際社会の度重なる勧告も聞き入れてきませんでした。
特に、昨今の「慰安婦」制度を肯定する発言は、被害女性はもとより、全女性の人権を無視したものであると言わざるを得ません。
人権を無視し、過去の過ちも認めず、その結果隣国と手を結ぶことができない国に未来はありません。
すべての人権を尊び、過ちを反省することにより他国と共に繁栄できるのではないでしょうか。
女性に対する暴力は今も世界の戦場で、基地のある国で絶える事がありません。
「慰安婦」問題は過去だけの話でも、よその国の話でもありません。
もし、その被害女性が自分なら、恋人なら、妻なら、娘なら、孫なら、どんな気持ちになるでしょう。
身近な問題として考えてみてください。

◎【ニュース】"「立ち姿」の慰安婦少女像 慶尚南道・巨済で除幕"(1月17日 朝鮮日報http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/17/2014011703083.html)
『巨済の少女像は、ソウルの日本大使館前とソウル近郊・
京畿道高陽市の湖公園にそれぞれ設置されている少女像に続く、韓国で3番目の慰安婦を象徴する銅像。
…… ほかの2体と違い立ち姿だが、これは「戦争犯罪である慰安婦問題を謝罪するどころか認めることさえせず、歴史の歪曲(わいきょく)と隠蔽(いんぺい)を続ける日本政府の態度をこれ以上座視できない」との意志を表現している。』

◎【ニュース】"米上院でも「慰安婦法案」通過"(1月18日 朝鮮日報http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/18/2014011800458.html)
『米下院に続き、上院でも「
米国務長官は日本政府が2007年の慰安婦決議を順守するよう促さなければならない」という内容を盛り込んだ法案が可決された。
…… この内容は法的強制力のない報告書の形態だが正式法案に含まれ、米国務省の外交努力と日本政府の謝罪に圧力をかける上で大きな効果がある。
……バラク・オバマ大統領が署名すればすぐに発効する。』

◎【ニュース】"米法案「慰安婦」に言及、韓国で報道"(1月18日 日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1800P_Y4A110C1NNE000/)
旧日本軍の従軍慰安婦問題に関する内容を含む2014年度の歳出法案に、オバマ米大統領が署名したと報じた。
同法案は「07年の下院の慰安婦決議案通過に注目し、日本政府が問題解決に努力するよう国務長官に求める」と言及。』

2014年1月15日水曜日

水曜企画-ハル​モニと共に【237】

◎”YOいっション”発足(ブログ http://www.yoisshon.net/
”YOSHIMI裁判いっしょにアクション!”とは「吉見裁判」支援ネットワーク。2014年1月発足。
「吉見裁判」とは?
『2013年5月13日、橋下徹大阪市長は、「慰安婦制度が必要なことはだれでもわかる」と発言し、国内外の批判を浴びました。そのため橋下市長は特に外国のメディアに弁明しようと、外国特派員協会で5月27日に記者会見を行いました。
その場において、司会者が吉見義明さんの著書に触れたことに対し、同席していた日本維新の会の桜内文城衆議院議員が、「これはすでにねつ造であるということがいろんな証拠によって明らかとされております」と発言しました。
20 年以上にわたって日本軍「慰安婦」の実態を追求してきた吉見義明さんが、自著を「ねつ造」だと言われたのです。そのため、吉見義明さんは、その発言の撤回 と謝罪を求め、桜内議員に内容証明を送りました。
しかし桜内議員がこれに応じなかったため、損害賠償をもとめる裁判を提訴しました。
この裁判が「吉見裁判」と略称している裁判です。』

2014年1月14日火曜日

2014年1月の学習

”ひろしま”
一年のはじめに、今の問題としての”核と戦争”をあらためて考えてみます。
『”1953年製作幻の映画の再公開。この真実の映像を共有する事によって核廃絶を訴える。その気持ちが皆でもてた時 奇跡は起き、この世から核は無くなると信じている。”
自らも広島で被曝した教育学者・長田新が編纂した文集「原爆の子?広島の少年少女のうったえ」を、日本教職員組合が映画化を決定し、八木保太郎の脚色により映画化された本作は広島県教職員組合と広島市民の全面的な協力の下で製作され、多数の広島市の中学、高校と父母、教職員、一般市民など約8万8500人が手弁当のエキストラとして参加した。
その中には、原爆を直接経験したものも少なくなかった。
映画に必要な戦時中の服装や防毒マスク、鉄兜などは、広島県下の各市町村の住民から約4000点が寄せられた。
「ひろしま」で描かれている原爆投下後の圧倒的な群衆シーンの迫力は、これらの広島県民の協力なくしてはあり得なかっただろう。』(映画「ひろしま」奇跡への情熱Facebook http://www.facebook.com/movieHiroshimaより)
DVD"独立プロ名画特選 ひろしま" Amazonなどで販売(定価3990円)



【朝日新聞デジタルコラム】”(終わりと始まり)独裁と戦争 我々が決める 池澤夏樹”
(1月8日 
http://www.asahi.com/articles/ASG1644RKG16ULZU006.html『安倍政権の本質を露わにしたのが「デモはテロ」という石破自民党幹事長の発言だった。
国政の中枢にある人が主権在民の原理を理解していない。間違えないでほしいが主人は我々。我々があなたを雇ったのだ。
民主主義は選挙を出発点とするが、選挙結果は全権委任ではない。とりあえず預けただけであって四年間の勝手放題を許した覚えはない。官僚も議員も、我々が時期を限って権限を委託したに過ぎない。
尾が犬を振ってはいけない。決めるのは彼らではなく我々である。』(一部抜粋)

2014年1月8日水曜日

水曜企画-ハルモニと共に【236】

◎【コラム】”[特派員コラム] 我らが内なるヤスクニ/キル・ユンヒョン”(1月2日 ハンギョレ新聞日本語版http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/16402.html<原文は上記アドレスにアクセスしてご覧ください>
靖国神社は単なる宗教上の意味合いのみを有するものではありませ
ん。
国民を戦争に抵抗なく向かわすために作られた神話の偶像みたいなものです。
”美しく死んで国の役に立つ”
と言う精神を国民に植え付けるために。
故に、靖国は他国にとってはもとより、自国民をも欺き、傷を与えたものと言えます。
まず、私たちは靖国の問題を宗教の問題と思わないようにしなければなりません。
次に、A級戦犯合祀が問題だと言い切ってしまうと、それも本質的ではありません。
簡単に言えば、「靖国とは戦争を正当化する道具」と言うところでしょうか。
ハンギョレ新聞のコラムでは、このような観点から、日本だけではなく、アメリカにも韓国にも、それぞれの国の”靖国”が存在すると指摘しています。
さて、傷つけられた日本人は被害者ではありますが、同時に加害者でもあります。
戦争に参加したんですから。
これから、私たちは被害者にも加害者にもならないように思慮を深くしなければなりません。

ドキュメンタリー映画”SAYAMA みえない手錠をはずすまで”
監督:金聖雄(キムソンウン)
狭山事件を描いたドキュメンタリー
『”身に覚えのない逮捕から半世紀 32年の獄中生活をへて 今も無実を叫び続ける!”
1963年5月1日、埼玉県狭山市で女子高校生が行方不明になり、脅迫状がとどけられるという事件がおきました。
警察は身代金を取りにあらわれた犯人を40人もの警官が張り込みながら取り逃がしてしまいました。
女子高校生は遺体となって発見され、警察の大失敗に世論の非難が集中しました。
捜査にいきづまった警察は、付近の被差別部落に見込み捜査を集中し、なんら証拠もないまま石川一雄さん(当時24歳)を別件逮捕し、1カ月にわたり警察の留置場(代用監獄)で取り調べ、ウソの自白をさせて、犯人にでっちあげたのです。
地域の住民の「あんなことをするのは部落民にちがいない」という差別意識やマスコミの差別報道のなかでエン罪が生み出されてしまったのです。』(SAYAMAみえない手錠をはずすまでホームページより)
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映画『SAYAMA』製作委員会 http://sayama-movie.com/
各地の上映は http://sayama-movie.com/pdf/movie_info03.pdf

2014年1月1日水曜日

水曜企画-ハルモニと共に【235】

あけましておめでとうございます
2014年がはじまりました。
昨年は、てんびんにかけた戦争と平和の針がググッと戦争の方に振れて年末を迎えたという感じでしたね。
今年はどうにか踏ん張ってちょっとでも平和の方に傾くように頑張っていきたいです。
正念場ですから。

新年ですので、ちょっと心穏やかにお知らせをお届けします。

◎【お知らせ】高麗美術館 ”新春企画展 韓国刺繍博物館コレクション ポジャギ と チュモニ展  一針一針に想いを込めて「福」を贈ります”
『近年とみに脚光を浴びている韓国伝統のポジャギ。それら丹精を込めて作られた女性の手仕事による針と糸の造形には「韓国の粋」が溢れ、現代の人々を魅了しています。
本展では、韓国刺繍博物館(許東華館長、韓国ソウル市江南区)の選りすぐりのポジャギ40点とチュモニ(袋物、嚢、ポシェット)25点、そして高麗美術館のポジャギを展観します。』(高麗美術館ホームページhttp://www.koryomuseum.or.jp/2013/09/_201418330.htmlより)
日時:2014年1月8日(水)~3月30日(日)
場 所:高麗美術館(京都市北区紫竹上岸町15)075-491-1192 
入館料:一般500円・大高生400円

ブログ新しくなりました

旧ブログhttp://hanacocoro.dtiblog.com/から引っ越してきました。
よろしくお願いしますm(*^_^*)m